こんにちは、スタジオラフォーレのコージです❗️
今日はお母様の振袖(通称:ママ振)や、お家にある思い出の振袖を使った成人式について。
スタジオラフォーレでは、『思い出振袖』の成人式を応援しています‼️
お母様やご家族・ご親戚のお振袖を着ることは、お着物を通してみんなで思い出を共有するだけでなく、持続可能性(サステナビリティー)の観点からも素晴らしいことです。
また費用も抑えられれば、一石二鳥ならぬ、嬉しい一石三鳥😁✨
しかし、お家の振袖を使用する際には以下の点に注意が必要です。
ぜひ、この機会にご確認ください。
注意その1:サイズの確認をする
「お着物は着る方に合わせて着付けで調節できる」
と、なんとな〜く思っている方が多いのではないでしょうか。
確かに、『数分間、動かずにただ着ているだけ』ならそれでもいいかもしれません。
が、サイズが合わないお着物を何の工夫もなく着せてしまうと、以下のような問題が生じてしまうことがあります。
身丈が短すぎる場合 | おはしょりが作れず、着物の柄が足下ばかりに集まって胴長に見える。 |
身丈が長すぎる場合 | おはしょりが多すぎて膨れてしまい、太って見える。 |
裄丈が長すぎる場合 | 袖から手が出てこないため非常に幼く見える。咄嗟に手が出せないので危険。 |
裄丈が短すぎる場合 | 袖口から腕がモロに見えてしまう、所謂ツンツルテンになってしまう。 |
袖丈が長すぎる場合 | 袖を床や地面に引き摺ったり、草履で踏みつけてしまう。 |
袖丈が短すぎる場合 | 柄が全体的に上に上がりすぎ、身体のバランスが悪く見える。 |
抱き幅が狭すぎる場合 | 胸元の襟の重なりや身八つ口が広がって、着物がはだけてしまう。 |
抱き幅が広すぎる場合 | 着付けたときに余計なしわが目立ち、着物の柄が綺麗に見えない。 |
特に、成人式のお写真を残す、成人式や結婚式などのオフィシャルな場に参加する等の場合には、『美しく着ていられる』サイズ感であることがとても重要です。
かと言って、お着物をお嬢様のサイズに全て縫い直したら、おそらく数万〜十数万円の費用が余分にかかってしまうかも。
ラフォーレでは打ち合わせの段階で、シワや汚れなどの状態確認に加え、仕立て直ししなくて済むような工夫や、どうしたらよりお家の着物を活かせるか、一緒に相談して頂くことが可能です。
ご心配な方は、ぜひご見学や打ち合わせの段階で、お家のお振袖をお持ちになってみてください♪
注意その2:帯や小物の有無&コーディネートを確認する
成人式で1番大切なのは『どんな振袖を着るか』よりも、『どんなコーディネートをするか』です❗️
お母様のお振袖に、お母様の帯や小物を合わせると、どうしてもその時代を感じる組み合わせになりがちです。
(もちろん、それがお好みと合うならOK👍)
振袖は、帯や小物で全く別な雰囲気に変化します❣️
もしお嬢様が「お家の振袖は古いから着たくないな」と思ったとしても、それはそのお振袖の魅力が引き出せていないだけなのかも……❗️
もしもお家に振袖があるのなら、ぜひご来店時、一緒にお持ちになって見て下さい。
貴女だけの素敵なコーディネートを、一緒に見つけましょう♪
注意点3:シワや汚れを確認する
前に着てからクリーニングをした後、ず〜っと押し入れにしまいっぱなしだったお振袖。
そういった振袖の多くには、通常『畳み皺(たたみじわ)』が出来ています。
着るだけなら大きく問題になりませんが、写真撮影するとシワの部分だけ光の当たり方がかわり、まるでひどいシミやヤケのように見えてしまうことも……
前撮りや式当日など、振袖を着る数週間前には、一度振袖を広げて確認しておきましょう。
着用の1週間ほど前から衣桁やハンガーにぶら下げておくと、薄いシワなら重力で自然と伸ばすことも可能です。
シワの有無を特に気をつけるのは
・両肩の前部分
・上前(着用者の左側の身頃)の裾からおはしょりまでの部分
・両袖のお振り部分
です。
特に上前とお振りの部分は、長い間たたんでおくとどうしても濃いシワができてしまいがちです。
事前に低音のアイロンで、当て布をしながら、優しく抑える程度の力でじっくりとシワを伸ばしましょう。
正絹(シルク)のお着物に、水分と高温は厳禁‼️
霧吹きや高温アイロンは絶対に避けて下さい‼️
いかがでしたでしょうか?
お家の振袖を利用することは、ただお古を使うことではありません。
上手に利用すれば、お友達や他の人とはかぶらない、貴女だけのコーディネートを楽しめるかも♪
気になった方は、ぜひお気軽にスタジオラフォーレまでご相談ください❣️
※本日の画像は、フランスからお越しのお嬢様です。
お家の振袖2点や帯を、当店の小物をと合わせてトータルコーディネートさせていただきました。
お写真の掲載許可、ありがとうございます❣️